入院生活【精神科の病院への入院について②】

 

 

前回、僕が精神科閉鎖病棟へ入院するまでの経緯をお話しました。

 

入院までの経緯【精神科の病院への入院について①】

 

どうでしたか。なかなか不思議な状態だったと思います。

 

のこバブちゃん
摩訶不思議アドベンチャーバブ。普通じゃありえないような状態になるんバブねー。

で、今回はその続きの入院してからの生活バブね!

 

 

のこバブちゃんのいう通り。今回は入院してからをお話します。

僕の場合、医療保護入院は、護送会社に運ばれて病院まで連れてこられるケースと、警察に保護されて病院まで連れてこられるケースがありました。

 

のこ太
何度聞いても警察が出てくるとやばい感じがするよね・・・。

 

 

 

 

 

 

・・・やばいんです(ドーン)笑

 

 

それら2つのケースは、病院までのルートは違っていますが、病院に着いたらもうあとはいつも通り同じ手順を辿ります。

 

のこママ
いつも通りとかルーティーンみたいに言われても、全然わからないわ。漫画の世界のお話みたいだもの。

 

・・・そうですよね。でもほんと、入院までも異常でしたが、入院してからも皆さんが想像している通りの漫画の世界とほぼほぼ変わらないような気がします

 

 

さぁ、今回は「精神科の入院について」の「入院生活編」です!!

 

 

のこパパ
ところでのこママはそんな怖い漫画を読むのかい!サザエさんかコボちゃんかあたしンちを読みなさいあたしンち!はっはっはー!

 

 

・・・では!入院生活です!どうぞ!

 

 

病院に着いて病室に行くまで

 

僕は4回精神科閉鎖病棟に入院した経験があります。

1回は任意入院で、3回は医療保護入院で入院をしました。

ここでは、3回の医療保護入院の時のことをメインに話していきます。

僕は3回とも激躁状態で時には護送会社によって、時には警察によって病院へと運び込まれました。

車が病院に到着し、しばらく待たされた後僕は屈強な男達に羽交い締めにされて病院の中に入ります。

 

それも、一般的な受付はもちろん通りません。

病院の裏にある救急用患者受け入れ口から病院の中に運び込まれます。

 

 

 

そう、マル秘ルートです!笑

 

 

そこは人通りの少なそうな道に面した入り口で、今となっては近隣住民への配慮もされた作りのように感じました。

その入り口から入るとすぐに机と椅子だけがある狭めの部屋があります。

その部屋には医師がぽつんと居て僕ははじめにその部屋に運び入れられます。

すると医師は数秒間、僕のことを観察し何かを話しかけたりします。

僕はもうチョモランマ級の躁の絶頂で、ヤッホーヤッホー叫んでいる状態(?)なので何を話しかけられたのかなんてわからないし、ひたすらわけのわからないことを喋っていたように思います。

するとその様子を観察して、これはアカンと判断した医師がGOサインを出し、隣の部屋から待機していた看護師さんが8人くらいドバドバーッと出てきます。

 

 

 

 

いざ、出陣じゃーーー!!!って感じで出てきます笑

 

 

 

ちなみに看護師さんって女性のイメージが強いかもしれませんが、精神科では男性もたくさんいます。

むしろ男性の方が急患の時に重宝されるんだそうです。

そんな男性陣が僕をマッハのスピードでまた羽交い締めにし、移動式ベッドに寝かしつけます。

そして今まで何百人をこうしてきたのかわからない慣れた手つきで服を病衣に着替えさせます。

 

 

そうそう、この時きつめの長い靴下をはかされます!!

 

 

 

のこ太
なんでだろ??

 

 

のこパパ
・・・わかったぞ!ルーズソックスならぬタイトソックスが病院で流行りのファッションなんじゃないかー!はっはっはー!

 

 

 

・・・・。

 

 

 

これは「エコノミークラス症候群」予防のための靴下です。

 

 

のこ太
エコノミークラス症候群ってあの飛行機のやつ?!

 

 

そうそう、飛行機のやつです。

 

エコノミークラス症候群は長時間動かない姿勢でいると、足の静脈に血の塊ができ、それが肺に詰まって死亡する怖い現象です。

昔飛行機に乗っていたお客さんに起こることが多かったのでこの名前になったとか。

のちに聞いた話ですが、入院中は長い拘束時間を要するので、まつらがこのエコノミークラス症候群になる可能性があることについての同意書を父親は病院側に書かされたとか。。。

 

 

 

 

・・・DEATH!!

 

 

 

 

 

まつら
もうやだ、帰りたいー!!!涙

 

 

 

 

・・・まだ入院すらしていないけど・・・笑

 

 

そんな着替えが終わった後、ついに、ジプレキサという強い薬を筋肉注射で打ち込まれます。

ちなみに医師がGOサイン出してから筋肉注射までの流れ、まさに神業です!!!

全行程が1分以内の出来事だったように思えます。

 

 

ちなみにジプレキサっていうのはこんな薬です。

 

・ジプレキサの効果・効能が期待できる病気

ジプレキサはドパミンだけでなく様々な受容体に作用して、その働きをブロックすることで効果を発揮します。このためドパミンが過剰となって生じる幻聴や妄想の改善が期待できますが、同時に気持ちを穏やかにする鎮静作用も期待できます。

ジプレキサはドパミン受容体に緩やかに結合するため、ドパミンをブロックしすぎません。このため、ドパミン関連の副作用も軽減されています。

それだけでなくジプレキサは、気分安定薬としても働きます。

  • 抗躁効果(強い):気分の高まりを鎮める
  • 抗うつ効果(やや弱い):落ち込みを改善する
  • 再発予防効果(中程度):気分の波を小さくする

ジプレキサの効果は幅広く、様々な症状を和らげる目的でも使われています。

気持ちの高ぶりを抑える作用があるため、不安や焦燥感が強いときに使われます。また深い睡眠が促されるため、睡眠薬として使われることもあります。食欲を増加させる効果や制吐作用も認められます。

このためジプレキサでは、

  • 統合失調症
  • うつ病・うつ状態
  • 双極性障害(とくに躁状態)
  • 不眠や不安
  • 衝動のコントロールできない状態(認知症や青少年の行動障害など)
  • 吐き気(抗がん剤など)
  • 食欲低下

などに効果・効能が期待できます。

ジプレキサには鎮静作用や気分安定作用が期待できるため、衝動をコントロールしやすくするために使われることがあります。また、強い不安や不眠に対しても使われることがあります。抗不安薬や睡眠薬を使っていくよりも、症状をコントロールできることもあります。

ジプレキサには制吐作用が期待でき、抗がん剤の副作用での吐き気を和らげる目的で正式に適応が認められています。身体的な吐き気だけでなく、心因的な吐き気にも使われることがあります。

またジプレキサは、食欲を増加させる作用があります。副作用として問題になることも多いのですが、高齢者で食欲不振がひどい場合などに、ごく少量のジプレキサが食欲を回復してくれることがあります。

・ジプレキサのうつ病・双極性障害での効果

ジプレキサの気分に対する効果をみていきましょう。

ジプレキサは、双極性障害での適応が認められています。うつ状態・躁状態のどちらの目的でも適応が認められており、海外では維持療法でも適応があります。

ジプレキサは、特に躁状態に対しての効果が期待できます。海外ではジプレキサ単剤でのうつ状態の適応がなく、SSRIのプロザック(一般名:フルオキセチン)と併用することで適応が認められています。

双極性障害だけでなく、うつ病の患者さんにも使われることがあります。抗うつ剤で十分な効果が認められない場合に、抗うつ剤にジプレキサを追加する形で効果の増強(augmentation)に使われます。

ジプレキサのうつ状態に対する作用は、セロトニンが関係していると考えられています。認知機能や実行機能などを司っている大脳皮質の前頭前野において、セロトニンの働きが強まることが関係しています。

一方で躁状態では、ジプレキサは気持ちを落ちつけていく効果が期待できます。躁状態は中脳辺縁系という部分でのドパミン過活動も要因と考えられていて、ジプレキサは併せて効果が期待できます。

このようにジプレキサはうつ状態にも躁状態にも効果が期待でき、気分の波を小さくする再発予防効果も期待できます。抗うつ効果はやや弱く、抗躁効果は強いという特徴があります。

ジプレキサ筋注

ジプレキサは、筋肉注射を行うことができます。

ジプレキサの筋注は、

  • 統合失調症における精神運動興奮

での適応が認められます。興奮や衝動性が高まっている時に、鎮静作用を期待して使われます。

ジプレキサは錠剤の内服と比べて、一気に吸収されるという特徴があります。0.25時間で血中濃度がピークとなり、その濃度は5倍にもなります。そして2~3時間すると、飲み薬と同じような血中濃度になります。

ビタミン剤のような黄色い注射液に、10mgの有効成分が含まれています。この注射液を、肩(三角筋)やお尻(中殿筋)に注射します。お尻といっても腰の下ほどのイメージで、こちらの方が痛みが少ないです。

1回注射して効果が不十分であれば、2時間あけて2回目の注射が可能です。1日2回まで行うことができます。

<メリット>

  • 初回通過効果を受けない(肝臓での代謝による効果減弱)
  • 効果が早い
  • 患者さんの意志がなくても必要であれば使える

<デメリット>

  • 副作用のリスクが高まる
  • 筋肉の拘縮や神経障害が起こることがある

お薬を内服すると、吸収されて肝臓を通過して一部が分解されてしまいます。しかしながら筋注では、ダイレクトに血管に有効成分が届きます。このため効果も早く、鎮静作用が強く認められます。

その一方で、副作用のリスクは高まります。注射をした後に眠気が強くなってしまうことはよくあります。また何回も筋肉注射をすると、筋肉が線維化して固まってしまいます。筋注したときに誤って神経を傷つけてしまうリスクもあります。

引用: http://cocoromi-cl.jp/about/olanzapine

 

読んでみると、統合失調症における精神運動興奮の時にジプレキサ筋肉注射をするのですね。

確かにあの状態は統合失調症陽性症状となんら変わらなかったように思います。

そして、自ら望んで錠剤を飲むこともしなかったでしょうし、「一気に吸収されるという特徴があります。0.25時間で血中濃度がピークとなり、その濃度は5倍にもなります。」というように即効性もあって、この筋肉注射という選択肢は賢明ですね。

のこバブちゃん
日本の医者は優秀バブ。

・・・でも、本人の同意も無しにいきなり押さえつけて注射していいバブか??

 

 

・・・さすがのこバブちゃん。その点はね、医療保護入院では本人の同意が不要な代わりに家族の同意が必要になってくるんだよね。

病院に着いてもなかなか車から降ろしてくれなかったのは、僕のお父さんから医師から色々と説明を受けてそれに対する同意書など書類を作ったりなんやかんやしていたからなんです。

 

のこ太
なるほどねぇー。

それにしても、暴れた状態の人を押さえつけて注射を打ち込むって・・・本当に漫画の世界だね笑

暴れトチ狂うモンスター博士注射をしたら静かになるみたいな笑

 

 

・・・あの注射の名前はジプレキサというから覚えておいてね笑(嘘)

 

そうして注射が打たれた後は、手足とお腹をバンドで拘束されます。

 

 

のこバブちゃん
バブー!!!

 

 

ほんと、イメージ通りの張り付けです笑

看護師さん達の手際があまり良かったので僕は抵抗もせず、「???」という感じだったと思います。

そして移動式のベッドに拘束された僕は二階にある病棟まで業務用エレベーターで運ばれます。

ベッドに寝たまま移動させられるのは、盲腸の手術を受けた時以来でした。

二階へ到着し、個人部屋の隔離部屋に連れてこられます。

GOサインから隔離部屋に入るまで5分もかかっていないと思います。

 

 

 

ガシャーン!!!

 

という音とともに、誰もいないほの暗い部屋で、全然動けない状態で放置させられます。

 

1stage薄暗い隔離部屋での生活

 

この部屋に着くか着かないかくらいでジプレキサが効き始めたのか、眠りにつきます。

躁状態の時はほとんど寝ずに行動していますから、長い時間睡眠をとるのは久々です。

の時って眠りたくても眠れないんですよね。

この久々の睡眠の間にを見ました。

入院以前に起きていたいろんなことの続きや、大切な人があんなことを言ってきたこんなことをしたなど、本当にいろんな夢を見ましたね。

そして、この時は脳内が錯乱しているので、今見ているものが夢なのか、現実なのかの区別がつかない状態になりました。

 

 

もう何時間、何日経ったのかはわかりませんが目が覚めます。

もちろんこの部屋には時計なんてありません。

昼なのか、夜なのかは窓らしきものがあったのでそこから判別はできました。

しかしとにかく薄暗い部屋なのです。例えるなら洞窟って感じですね。

 

 

のこ太
洞窟かー随分と暗いんだね

 

 

どうやら光も刺激になるみたいで、ほの暗いそうです。

そしてこの時にやっと、初めて「あれ?ここはどこだろう?」という思いが浮かんできました。

真っ先に思いそうなことなのに、頭の中がぐるぐるで、やっと冷静になってきたのです。

そういえば、こうなってこうなって、病院に着いて注射を打たれて拘束されて今に至るんだな・・・って自分で自分を理解します。

音は無く誰もいないしむしろ人がいる気配すらない部屋でした。

自分のことをもう少し見てみると、点滴がされていることと、尿が自動的に出るように管が入れられていることに気がつきます。

こりゃ本格的に入院だなって思いましたね笑

 

 

 

オーーーーーーーーーイ!!!

 

 

 

叫んでもダーーレも来ません笑

 

意識も朦朧としているので、ことあるごとにすぐ寝ちゃうんですよね。

寝て、起きてまた寝て・・・。

ふと起こされると、看護師さんがご飯を持って来ていました。

しかし、手はバンドで拘束されていますので使えません。

すると、看護師さんが上半身のベッドを起こしてくれて、一口一口ご飯をスプーンに乗せて食べさせてくれました。

 

 

・・・赤ちゃん以来の出来事だと思います笑

 

 

この時看護師さんと会話をした記憶がありません。

意識が朦朧としながら、黙々と食べていたような感じです。

大便はオムツにするので看護師さんが取り替えてくれました。

これが苦痛だったなぁ・・・。

寂しいとか悲しいとかそういった感情は全くなく、ひたすらに頭はボヤーッとしていて、時間が過ぎているのか過ぎていないのかもわからない状態でした・・・。

 

のこ蔵さん
まさにカオス!!!

 

・・・あそこであの状態であの薬を打たれなければ一生経験しないような状態ですよね笑

 

そんな、手足とお腹を拘束されて基本的にご飯の時以外は人と接しないし音もなく光も薄暗い自分が今どこにいるんだかもわからない状態1〜2週間過ごします。※この長さは状態によります。

 

のこバブちゃん
長いバブねー!

 

 

それが今となってはそんな長かった感じがしないんですよね笑

ひたすらに寝てたからかな、と思います。

そんな日々を続けているとだんだん僕も落ち着いて来ます。

たまに部屋に入ってくる看護師さんと少しお話できるようになるんですね。

すると様子を見て、食事の時だけ手を解放してくれるようになります。

 

自分の手でご飯を食べられるってこんなに楽チンなんだなーって思いましたね笑

 

後、看護師さんつきっきりで、シャワータイムがありました。

その時ついにこの薄暗い部屋から外に出るんです。

単なる病棟の廊下でも全然世界が違うように思えました笑

シャワーを浴びて、爪を切って、髪を乾かします。

その時女性の看護師さんが優しく世間話をしてくれたんですよね。

女性には女性ならではの安心感がありました。

そして、普通に人と会話をしている自分が、なぜか特別な存在であるかのように思えました(ウェルターズオリジナル現象)

しかしそんな癒しの時間はすぐに終わります。

またあの洞穴へ入れられて拘束されるのです。

拘束やだなぁーなんて思いましたね。

でも・・・従うしかないのです。

ガチャーンっと部屋のドアが閉まるとまた孤独の洞穴。

眠るしかやることはありません・・・。

 

 

・・・そんな日々を過ごしていくと、お腹、足、手という順番で拘束が外れます。

 

 

 

 

まつら
自由だ・・・自由って素晴らしいぃ〜!!

 

 

 

 

ジーニーにでもなったような気分ですよね笑

しかしまだ、この部屋にいる時点で、全然自由ではないのです。

歩き回れるようになったので、やっと部屋の全体像がわかるようになりました。

天才まつら画伯が部屋の絵を作成したので・・・ご覧ください。

 

 

 

 

でん!!

 

 

 

のこバブちゃん
・・・・。
のこママ
・・・・。
のこ太
・・・・。

なんかグニャグニャだね・・・。

 

 

・・・これが限界です!!!

 

このように点滴があり、尿を溜める袋がぶら下がっていて拘束するバンドが設置されたベッドにずーっといたのです。

 

ドアは内側から取っ手がなくもちろん鍵がかけられています。

 

全ての拘束が外れてから何より幸せなことが、トイレに自分で好きなタイミングで行かれるようになることでした。

尿の管はかなり不快です。

オムツに便もしたくありません。

 

これは、やっと人間になって来たなって感じですね笑

後、テレビのリモコンが渡されます。

部屋の奥にガラス窓があり、その先には医師や看護師が見回りできるような廊下に繋がっています。

その廊下のところにテレビが設置してあるんですね。

拘束が外れてからも1〜2週間その部屋にいることになるので、ひたすらにテレビを見る毎日です笑

この時期が一番一年の中でニュースに詳しくなりました笑

そして、テレビに時計が表示されるので、やっと時間を知ることができるようになります。

 

時間がわからない生活って無人島に流れ着く以外でも起こりうるんですね・・・笑

 

朝起きて、テレビをつけて、朝ごはんを食べて、昼ご飯を食べて、夜ご飯を食べて、テレビを消して、寝る。

という日々の繰り返しです。

 

 

のこバブちゃん
退屈バブね・・・。

 

 

・・・そうなんです。

 

この頃には意識も比較的はっきりしていますし退屈という感情が強くなって来ます。

 

たまに

 

 

 

「出せーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 

 

という怒号隣の部屋から聞こえたりもします笑

 

 

おー新人が来たなーって思います笑

 

 

何もすることがない生活がしばらくして、医師たちが状態が良くなったと判断すると部屋移動です。

 

次のstageである明るい隔離部屋へと移ります。

 

2stage明るい隔離部屋

 

この部屋は、薄暗い部屋に比べて格段に明るいです。

といっても普通の人たちが暮らしている部屋くらいの明るさです。

まぁ・・・洞窟に比べたら・・・明るいですよね笑

ドアには取っ手がありますが、鍵がかけられていて外には出られません。

狭くてテレビとトイレ以外何もないですが、なんとなく清潔な感じがします。

まぁ日常の生活は以前と変わりません。

テレビ、ご飯、寝る、のサイクルです。

またそんな生活を一週間弱すると、今度は時間を決められてその部屋の外にある患者さん共有スペースへお散歩することが許されます。

 

 

まつら
これがまた、転校生の初登校みたいな気持ちになるんだよねぇー(転校経験無し)

 

 

扉の外の世界にはたくさんの人がいました。

 

 

椅子に座って本を読んでいる人、お喋りしている人、廊下をぶらぶらお散歩している人、ブツブツ独り言を言っている人・・・などなど元気そうな人から元気じゃなさそうな人までいろんな人がいました。

 

そしてこの隔離部屋から外の世界に出られたことで、この病棟の構造がわかるようになったのです。

 

それがこちらです・・・・

 

 

 

 

 

でん!!!

 

 

 

 

 

 

・・・圧倒的画力!!!

 

1人とか4人とか書いてあるのは病室です。※実際にはもっと部屋があります。

 

部屋から飛び出ているものは・・・ドアです!!!

 

ここは2階フロアで、赤い丸で囲まれたエレベーターが一番初めに乗せられたエレベーターです。

1階からこのエレベーターで上がってきたのです。

そしてそこから赤い仕切りの扉をくぐって左側のエリアの一人部屋にいたわけです。

左のエリアが洞窟の部屋がたくさんあるところ。重症エリアです。

カタカナで汚く「フロ」と書かれたところでシャワーを浴びていて、看護師さんと会話をし、ウェルターズオリジナルになっていたのです。

そして今は、真ん中の赤い扉の右側のエリアの一人部屋で過ごしています。

お散歩では一番右上のソファーが置いてある(あの変なやつがソファーです笑)みんなの溜まり場へ行ったり、4人部屋の様子を確認できたりします。

初回のお散歩では、時間も1〜2時間と決められているので、他の患者さんとの交流をあまりすることができません。

様子を見るって感じです。

ちょこっとお散歩して自分の部屋にまた戻ります。

それだけでも刺激たっぷりです・・・。

そんな普段は扉に鍵がかけられているけれどちょこっとお散歩ができる日々をまた数日間過ごすことになります。

するとだんだん患者さんたちに仲良しグループができていることや、毎日毎日同じ場所に座っていてそこを自分の席のようにしている人が多いことなど気づくことがありました。

 

 

まつら
僕も友達が欲しいなぁ・・・

 

みんなを眺めてそう思うようになります。

そこで勇気を出して優しそうな人に声をかけるのです。

するとそこにいた人たちは基本的には優しい人たちで仲良くしてくれるし、僕を自分が仲良くしている仲間に紹介をしてくれたりします。

 

そうやって仲良しグループの輪の中に入っていきました。

見た感じやばそうだなって人も話してみると優しい方だったりします。

この体験から、見た目にはよらずみんな普通なんだなって思うようになりました。

 

そんな頃には僕の隔離は終了し、自由に自分の部屋を出入りして一日中広場へ行き来できるようになりました。

 

3stage解放部屋

 

解放部屋になってからは、1人部屋から始まって、状況を見て2人部屋から4人部屋へと部屋移動をしていきます。

まずは1人部屋からスタートです。

広場に行って仲間に入れてもらった仲良しグループのところで居座ります。

お猿さんと同じでグループにはボス的な立ち位置の人ができるもんなんですね笑

その方を中心にゆったり話します。

たまにフーテイの方もいて、ふらっときてはいなくなる方もいましたね笑

広場に出られるようになってからは今までのテレビの生活からガラッと変わり、みんなとお話して日中を過ごすようになります。

なんの話をしていたか・・・なんでしょうね笑

忘れちゃいました。

相手の身の上話を聞いていたり、暇だねーとみんなで言っていたり、中身はなかった気がします。

なんせテレビ以外に刺激が全くない空間です。

当時は夏でしたが、室内なので天気も関係ない、室温も一定、見える景色もズーっと同じ。

たまに新入りの人や、外出や退院の人がでてきて、人の入れ替えがある程度です。

プログラムで、病気に関する講義やストレッチ、コーラスなんかはありましたが、それだけです。

大半の時間はぼーっとしていました。

ただ、そんな生活の中でご飯の時間が唯一の幸せでした笑

みんなで献立を見に行ったりして、今日はカレーだなんて喜びます笑

あと、僕は2回目の入院の時に病院内で「まつら理論」という特有の思考で生み出された謎の理論について考えて1人でずーっとノートに書いていたのですが、それについてあーでもないこーでもないお話をしてくれる友人ができました。

その友人は今でも交流がある唯一の友人です。

僕の場合だけかもしれませんが、基本的に入院中に出会った人は退院するまではみんなで仲良く連絡先とかを交換するのですが、退院した後はほとんどの人が疎遠になりました。

あと1人、退院後に会ったら断薬していて完全におかしい状態で、僕と会った帰り道で倒れ、病院に救急車で運ばれて再入院という人もいましたね・・・。この件は今度書きますね。

そのまつら理論を聞いてくれた今でも交流のある友人は、最近再就職したそうで、頑張っているみたいです。

初めて出会ったときは、新しい子が来たよーって言われて見に行くと、よだれでぐちゃぐちゃでひたすらティッシュで口をおさえて、動きもカクカクでうまく喋れないし、この子大丈夫か???って感じでした笑

でもそれら症状は完全なる薬の副作用で、副作用止めを飲んだらスッと治りました。

突然元気な子になったので、みんなで驚いたのを覚えています。

差別とか偏見とかが全くない子で、人によっては避けてしまうような一風変わっているともみられる患者さんともどんどん友達になっていました。

その様はなんだか、女の子ですが、ルフィっぽい感じがありました笑

頭も良くって優しくて気もつかえるしなんでこの子が病気なんだろうって思いましたね・・・。

初めて会った時の姿は完全にやばかったですが・・・笑

隔離が外れてからの入院生活は、そんな友人と仲良くずっと話していたので、今となってはちょっとした合宿のような感じだったような気もします笑

まぁ・・・そんないいもんじゃないですけどね笑

解放されてしばらく慣れていくと、1人部屋から2人部屋へ、2人部屋から4人部屋へ移動していきます。

部屋が移動することは、退院に近づいたことを意味するので、みんなはおめでとーなんて声を掛け合います。

4人部屋へ移動して来たら、あとは面会と外出と外泊です。

4stage面会と外出と外泊

 

解放部屋に慣れてくると、家族との面会が許されます。

だいたい30分くらいかな。家族が病棟内の面会スペースまできてくれてお話をします。

この面会の時、↓の図の赤線をひいた「天へのエレベーター(勝手に命名)」から家族は入ってきます。

そのエレベーターから入ってきて、扉をあけて病棟に入るのですが、その時に

「ピーピー」

って音がするんですよね。

この音がすごく頭に残っています笑

「ピーピー」がなると、広場の全員が「あっ誰か来た」って思います笑

それか外出や外泊、退院の時にこの扉から外に出るので「ピーピー」となって外へ出ていきます。

この「ピーピー」僕たちにとってかなり重要だったんですよね笑

面会時間は危険物以外持ち込みができるので持ってきてもらえば、病棟内では出てこない甘いものを食べることができます。

刑務所をでたらまず何が食べたいかって質問に対して、甘いものや生物やジャンクフードが多いんだそうです。

この点病院は刑務所と同じで、そういったものは出てきません笑

僕は父親にシュークリームとか買ってきてもらって、ひたすらパクパク食べていました笑

 

のこ太
甘いものをチャージだね!

 

感動するほど美味しいです笑

 

面会は甘いものが食べられることと、家族に久々に会えることが楽しみでした。

その一方で、躁状態の時僕がやらかしてしまった相手である友人たちなどが今どういう状態なのかが全然わからないので、この時に情報を得ます。

時に僕は働いていたときは、会社はどうなったのか、どんなやり取りをしているのかということを聞いていました。

 

 

それで、主に凹んでいました・・・。

 

 

のこバブちゃん
甘いけど辛い時間バブね・・・。

 

入院中だとこちらからは何にもできず、ただ情報を聞くだけです。複雑でした。

 

 

そんな面会を数回行った後、体調が安定していたら今度は外出です。

外出とは、家族と病院の外へ3〜4時間出て、体調がどう変化するかをみるものです。

外出まで来ると、いよいよ退院が近くなってきたという感じです。

みんなからは、外出行ってきたんだね!!すごい!と言われます。

ただ外出するだけなんて大したことがないって思うでしょう・・・。

それが結構緊張するんですよ。

初めて「ピーピー」自分で鳴らして、天へのエレベーターまで行き、エレベーターで1階出口まで行きます。

このときは初めての外国に旅行をしにきた感じです。

まずエレベーターを降り立って病院の外来のところまで来ると、そこは空港みたいな感じ。

いろんな人がいるなーって眺めます。

そして病院の外へ出て、異国の地に着いた感じ。

ここはこんな温度なんだー暑いなーみたいな。

風が吹いているんだなーというような。

 

 

 

 

そう・・・

 

 

 

 

長期入院はパスポートのいらない海外旅行が味わえるのです!!!(そんなことはない)

 

 

刺激のない空間で暮らすと、人間はどんどんとその空間に慣れてきてしまうものなのですね。

 

2ヶ月ほど体温調節をする必要もなく、汗もろくにかかない生活に慣れきっている体が、急に環境が変わるとそれだけで結構疲れます。

人とすれ違うだけでも「ああっ人だ!すれ違ったすれ違った!」とドキドキします笑

でも、病院内では食べられなかったラーメンが食べられるのでそこはとても楽しみでした。

この外出何食べたのトークは入院しているみんなの中ではあるあるです。

 

僕「ラーメン食べたよ」

 

 

みんな「いーなー!」

 

 

ってなります笑

僕も他の人にきいて、いーなーって言いますしね笑

外出は外を少し歩いてラーメン食べてゆっくりしているとすぐ終わります。

一番辛いポイントは、自分のスマホを見ることができることですかね・・・。

自分のスマホの中のラインやらなんやらがどんなことになっているのか。

の自分が誰に何をしているのかが辿れるのでとても怖いです・・・。

 

僕は外出ではスマホは見ないでおきました。

刺激が強すぎるので笑

退院してから見ようと決めたのでした。

 

あっという間に、外出の時間は終わりで病院に戻ります。

 

このとき少し、安心感があるんですよね・・・笑

 

入院って嫌なところだったけれど、いざそこで長い間暮らしていると、守られた空間だし居心地もよく感じてきます。

・・・刑務所でもそういう現象が起こるんだそうですね笑

同じです笑

そこからまたしばらく病院で過ごすと、今度は外泊をすることになります。

本当にいよいよ退院間近です!

みんなも、もうすぐだねーって言って連絡先とかを交換しだします。

 

 

 

 

・・・まぁほとんどが連絡途絶えるんですけど・・・笑

 

 

 

外泊のために外出の時と同じように、ピーピーしてエレーベーター乗って外へ出ます。

今度はひっさびさに家に帰ります。

ただいまーと帰ってくると昔と変わらずにお出迎えしてくれたのがとても嬉しかったです。

ほんと犬って偏見もないしいいですよね・・・。

犬を撫でた後自分の部屋に入るのですが、なんだか違う場所のような心がそわそわする感じがあります。

病院内がいかに刺激が少なく、外の普通の世界は刺激がたくさんあるのかってことを思い知ります。

入院前まで何も感じていなかった温度変化や、工事や車やのいろんな音に疲れを感じます。

そうそう、この時もスマホをいじらずに眠らせていました笑

しんどいことは後回しです笑

 

夜眠る時、僕はついにここまできたんだな、退院ももうすぐそこだな、とそわそわしながら眠りにつきます。

 

のこ太
長かったし、ここまで来られて良かったねぇ

 

 

後もうちょっとです。

そんな感じで過ごして、病院に帰り、問題がなければ退院ということになっていきます。

広場で集まっていたみんなにもう退院するということと退院する日取りを伝えて、お礼を言います。

みんなが、おめでとう良かったねと言いつつ別れだなって感じで対応してくれます。

ありがとうおめでとうさようなら寂しい別れだねといったような感情が混ざり合った気分になります。

これは卒業ともちょっと違いますしね。

たくさん子供が生まれたハムスターに次々と飼い主が見つかっていく時はこういう気持ちなんでしょうかね笑

この時は退院か・・・と毎回不思議な気持ちになります。

そして、退院の当日はお迎えが来るのを待ちます。

例によってピーピー待ちです笑

洋服など準備をして、扉の前でそわそわしながら待ちます。

そして、ピーピーと鳴って、親が現れて、みんなに手を振ってバイバイします。

ピーピーって鳴ってから30秒くらいでもう扉は閉まるので短い別れの時です。

病院一回受付で事務手続きをすると、すべて終了です。

こうして、長い入院生活が幕を閉じます。

 

のこママ
やっと終わったわね・・・。長いから読むのも疲れちゃったわよ。

 

 

 

 

 

・・・この医療保護入院を3回やってますからね僕・・・笑

 

 

 

退院後はいつも病院から一歩外に出て、あー終わったんだなとしみじみと感じます。

この時は、自由になれて嬉しい気持ちと、あとは安全な空間から解き放たれた不安を同時に感じます。

まぁ普通の生活には少しずつ慣れていくしかありません。

そうして帰宅し、一番つらいスマホを確認タイムがやってきます。

入院の工程の中で一番ここがつらい・・・。

スマホを見て、自分が何をしてしまったかとか、誰に迷惑をかけていそうとかを把握して、謝りに回る日々が少し続きます・・・。

そこで、離れて行ってしまう人や、そばにいてくれる人が現れて来ます。

 

 

ここまで全て終わって一息つくまでが入院のような気がしています。

 

最後に

 

いかがでしたでしょうか。

2回にわたって入院についてお話しました。

 

発病前の僕からしたら、まさか僕が閉鎖病棟に入院のお世話になるなんて思ってませんでしたよ!

 

でも4回も入院することになりました笑

何があるかわからない・・・まさにその言葉に尽きると思います。

備えあれば憂いなし・・・この記事が備えになれば良いのですが・・・備えにはならなそうですね笑

でも、入院経験がある方は「あるよね!」と共感していただけたら嬉しいなと思います。

そして、入院したことがない方も、そんなことがあるんだなと精神障害に興味関心を抱いてくれたら嬉しいです。

そうして、精神障害者への理解が増え偏見が少なくなっていくといいな。

あと僕が一番言いたいのは、僕は4回も入院したしやばい時はやばいけれど、普通の時すごく普通ってことです。

こういう人って実はたくさんいるだろうけれど、多くの人は隠れています。

 

 

つまりこのシリーズで何を伝えたかったかというと

まつら
精神障害者の僕はやばい時はやばくなっちゃうけどそれは病気によるもので期間は人生の2%くらい、残りの98%は普通の人と全く変わらないんだよ!みんなもきっと同じだよ!

 

 

ということです!

これを証明するためにも僕はたくさんの人とお会いして、元気な姿を見せて、楽しくお話して、仲間を作る活動をしていこうと思います!!

昔やばかったまつらも今はこんな感じに愉快に仕上がってんだよーってことを知ってもらうことが、精神障害者理解へ繋がっていけばいいな!

 

・・・なにより僕もその活動が楽しいし!笑

 

長文お読みいただいてありがとうございました!

 

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またお会いしましょう!

では!

 

バーイ!!




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